仕事に集中できる気がしない 社会人百合小説

「ねえ、今もらったリクエストの小説書いてるんだけど。」「真剣な表情も好きよ。」そうじゃなくて!ため息混じりに「そんなに見つめられてたら集中できないんだけど!」と伝えるとちょっと困ったような顔をして「だって同じシロちゃんは見れないからできるだけ見逃したくない。」「え?」「体調や感情、表情はその日によって変わってくるから毎秒変化があるんだよ?だから同じシロちゃんは見れない。つまり、シロちゃんはシロちゃんだけど全部が同じシロちゃんは存在しないのに見逃したくないよ。」なんというか、この人は本当に私が好きだな。私たちの仲だから許されることだけどまるでストーカーだ。「どれだけ私のこと好きなの。」「世界一、好き。」綺麗な笑顔を浮かべながら即答。顔がいいってずるい。「そもそもシロちゃんが可愛いからいけないんだよ?」なんて身勝手な言い分。「わかったからちょっとどっか行って。」投げやりに言うと瞬間「ひどい!私のこと邪魔って言った!」「いや、そこまでいってないから。」

涙目で「ただそばにいたいだけなのに。」と声のトーンを落としていうと「あーもう。わかった。速攻で終わらせるから。そしたらかまってあげるから。それに、私だって寂しいもん。」なんて可愛い発言も聞けた。私の演技がうますぎるのか彼女がちょろいのか。両方かな。なんだかんだシロちゃん私のことだいすきだなあ。なんて思考は隠して「ふふっはーい。あっでもその前に、今の可愛すぎたからもう一回言ってほしいなー?」

「ばかっ!」人が恥ずかしいのにがんばって素直な気持ちを伝えたらすぐこんな調子なんだから。

頬を赤らめてそっぽを向く彼女はやっぱり可愛い。でもこれ以上いじわるしちゃうと照れ屋な彼女は口を利いてくれなくなったり泣いちゃうかもしれないから「ごめんね。じゃあ隣の部屋で私も依頼の仕事片付けちゃうから終わったら、たくさん話そうね。」泣き顔も可愛くて好きだけど本当に怒らせたくはないから我慢我慢。なのに耳を真っ赤にして小声で「終わったら、たくさんギューってしていいよ。」は?可愛すぎなんですが?素直にギューしてほしいって言えずにしていいよって私へのご褒美みたいに言うの可愛すぎません?とか思考をぐるぐるさせてると「ほら!はやく隣の部屋に行って!」グイグイ押されて移動したはいいけど仕事に集中できる気がしない。え、逆にシロちゃんは仕事に集中できるの?できないんだろうな。ああ、かわいい。

 

社会人百合小説まとめ

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投稿者: shirokumaroll mashiro

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