ねえ、続きは? 社会人百合小説

配信者コンビLOVELESSの可惜夜クロ(あたらよクロ) と待宵シロ(まつよいシロ)です。

切なさもスパイス

クロさんはエゴサをする時間が長い。確かに待宵も配信の感想やファンアートを見るためにエゴサするけどそれは1人の時に。クロさんは私がいてもエゴサを1時間くらいする。最初は隣で資料を作ったりして過ごしてたけどなんだかなあ。部屋にはエアコンの風の音とクロさんがPCでファンアートとかにいいねを押す音だけ。エアコンの稼働中の音は好きじゃない。でももっと嫌なのはクロさんが隣にいる待宵よりも画面に夢中になっている事だ。確かにファンは大事だしファンも好きな配信者から反応を貰えたら嬉しいだろうとも思うけど、マウスでスクロールするその細長くて綺麗な指で待宵に触れて欲しい。「ねえ、シロとお話したり触れ合うの飽きちゃった?」

突然迷子になった子供のようにありえない事を言われて隣をみると大切なシロが少し泣きそうな顔をしている。

「急にどうしたの?そんな事ないよ?」と言うと「画面じゃなくて待宵の事ちゃんと見てよ。」ああ、不安にさせたのか。寂しがりな彼女なのは知っているのに。「うん、ごめんね。なるべく気をつけるから。」

ここでもうしないとは言えない。簡単に約束をして破ってしまえば酷く傷つけることになる。と言うのは建前でうっかり同じことを繰り返しそうな自分を知っているからだ。「シロさん。可惜夜はシロさんが今隣にいてくれるだけで幸せなの。だから、決してシロさんに飽きたとかじゃないよ。」嘘だ。本当は今だけじゃなくてずっとって言いたい。けど言えず視線を逸らしながら嘘をついた私はなんて最低なんだろう。

ああ、飽きるとかありえない。や「今」じゃなくてこの先ずっとって言って欲しかったな。だけどこれを口にすればきっとクロさんは困ったような顔をして笑うだけで否定はしてくれないだろう。だから「うん、わかってた。なのに試すようなことしてごめんなさい……

シロさんが求めてる言葉を私は言える日が来るのだろうか。私は永遠なんて言葉は信じてない。だからこそ、今のうちにお互いの手を離した方が将来別れの時が来た時に心の傷が浅く済むんじゃないか。なんて定期的に考えるような女。なのにシロさんは少し震えた声で「今を重ね続ければそれはずっと一緒。永遠に続くんだよ。可惜夜クロさんが待宵シロを嫌いになっても必ずまた惚れさせてみせる。」ああ、こういう子だった。繊細な心の持ち主なのにこういう時はダイヤモンドのように硬く砕けない。いや、きっと砕けても拾い集めてこれでもう売れないね。小さなダイヤモンド、メレダイヤは売れないからクロさんが捨てない限りずっと一緒だよくらい言うんだろう。「うん、可惜夜もシロさんを今更誰かに渡すなんて無理だからシロさんが本気で私を嫌になるまでは逃さない。」

「も〜意気地無し。そこは嫌って言われても逃がしてあげない。くらいは言えないと。でも今はそれでいいよ。」少し物足りないけど、「逃がさない」と言った時、真っ直ぐ宵闇の目を見つめてくれたから。信じるよ。それこそ宵闇がクロさんを嫌いになるなんてありえないから。幸せは泡のようにすぐ消えてしまうと言うなら消える度に幸せを生み出せばいいだけだ。クロさんとなら大丈夫。

「はは、確かに。にしてもシロさんっていつも甘えん坊で可愛いのにこういう時カッコよすぎるでしょ……」「ん〜そりゃあいつもクロさんが基本的に宵闇のすること言うこと受け止めてくれるからこういう時くらいはね。あ〜あ、今が冬なら今日は少し肌寒いですねくらい言うのにな!」今日は少し肌寒いですねの意味を彼女は知っているのだろうか。知らないだろうなあ。と思ってたのにスルリと手を繋がれた。「確かに冬の方が自然だけど現代ならエアコンで冷えた今でもいいんじゃない?」お姫様の可愛い要望を叶えてあげると顔を赤くして「知ってたんだ……」なんて可愛い。手を繋ぐ以上のことをたくさんしてきたのに手を繋ぎたいと言えないなんて恥ずかしがりなんだからと思いつつ可愛らしくてついキスをすれば少し頬を赤らめ強請るように「ちゅーの続きは……?」手を繋ぎたいって言えない女の子がこんな大胆な誘い受けできるのやばくない?!は〜可愛いなあ。「ん、ベッド行こっか。そんな風に煽ったんだから今日は寝れないと思いなさい。」

社会人百合小説まとめ

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投稿者: shirokumaroll mashiro

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