BLお題小説 甘さをむさぼってなお

向かいに座ろうとしたら腕を掴まれて問答無用で隣に座らされた。「珍しいね、寂しいの?」きけば素直にコクンと小さく頷かれてキュンとした。かわいい。じゃなくて、「何かあった?それともまた漠然とした不安にでも襲われたのかな?」「違う。その、なんとなく。隣の方が触れ合えると思って。」瞳が揺れていたのはおそらく照れだろう。つまり、本当になんとなくなんだろう。なお可愛い。愛しい。そっと華奢な身体を包み込むと「甘えさせてくれるの…?」「うん、俺にとってはそういう言動ご褒美だからもっとして。」「なら甘える」そう言って俺に身体を預けてくれた。胸が疼く。「好きだよ。」言葉が、語彙力が足りない。可愛すぎて表現出来ない。頭はいいと自負してたのに。周りからも天才と称されてたのにこのザマだ。なんて思っていたら甘い言葉を強請るように「足りない」なんて。反則だ。

「なあ、もっとちょうだい。いつもの甘ったるい言動で甘やかしてよ。」ああ、今日は随分と積極的ではしたない子供だ。ドン引きするようなやつじゃないことはわかってるし、むしろ喜んでくれるような恋人だけれど、それでもやっぱり不安になる。こんな僕を嫌いにならないで。もっと強く抱き締めて。「そうだね、ごめん。語彙力が死んでる。君が可愛すぎるからだよ。」返答に満足する自分とまだ足りないと思う自分がいる。今日は貪欲にも程がある。これだけ甘さを摂取、貪ってなおもっとだなんて。でもそれを許すの、甘やかすお前のせいでもあるんだからな。BLお題小説 言葉なんて

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投稿者: shirokumaroll mashiro

しろくまロールです。ましろです。パスワードは222です。