BLお題小説 朱に染まる水平線

砂浜に書いた愛してる。帰りには消さなきゃ行けないのが残念だ。でも、いい思い出になった。「人いないね」「平日の、しかもこの季節だからな」「確かに、どうせなら愛を叫ぼうか?」「さすがの僕でもそれは躊躇するくらい恥ずかしいんだけどお前に恥はないの?」そういうと笑って「ないかな。あってもそれ以上に君が好きだから」波の音と恋人の声が心地いい。今が夏ならば裸足で海辺を歩いていただろう。

朱に染まる水平線に手を伸ばしながら恥ずかしがり屋の恋人にキミが好きだと伝えれば「僕も好きだよ」たまに聞かせてくれる穏やかな好き。無邪気に言われるのも嬉しいけれど、こういうのも結構すきだよ。そんな気持ちが溢れ出てきて水平線に手を伸ばすのはやめて隣の恋人の指に手を絡ませる。

まるで世界に二人きりのような気がしてくる。それは少し寂しくてでも、幸せな気さえしてくるからベタ惚れだなと自分に呆れつつ苦笑すると「どうしたの?」「いや、まるで世界に二人きりのような気がしたから」「へえ、いいね。二人きりか。俺はそれでもいいな。キミさえいればそれでもいい。」BLお題小説 言葉なんて

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投稿者: shirokumaroll mashiro

しろくまロールです。ましろです。パスワードは222です。