BLお題 小説 懐かしい

好きかもしれない。そう自覚したのはいつだっただろう。とにかく自覚してからは友達の平行線が嫌で、寝顔を見た時なんか思わず手を伸ばしかけてピクリと動いたその身体に驚いて慌てて手を戻した。

君たちは隣同士が自然だね。そんな事をよく言われるくらい一緒に行動してるし好きだ。でも友達以上恋人未満の距離感の時もあった。でもそんなに我慢強い性格じゃないから、一歩踏み出すのは早かった。

大切な友達。それじゃあまりにもこの感情を向けるには器が小さすぎて、恋人になりたいと思った。同性とかは関係なかったしあまり気にならなかった。もともと、相手が異性か同性かなんて普段意識するようなタイプでもなかったから。でも、付き合い始めたら相手に嫌な思いや不自由をさせてしまうのかとか考えた日も少なくなかった。

それでもこの気持ちを抑えきれずに一歩踏み出した。近すぎて近づけない。そんな後ろ向きな思いは無理やり封じ込めて踏み出した1歩があるから今がある。恋人の寝顔を見て過去を思い出すよく冷えたある冬の午後。

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投稿者: shirokumaroll mashiro

しろくまロールです。ましろです。パスワードは222です。