BL お題 小説 思わせぶりは

思わせぶりは僕の特技だ。僕はよく優しい可愛いって言われるけれどそれは計算してるから。だから、人に好意を抱かせるのは簡単。なんだけれど長く思ってもらうのは難しいことは最初からわかってるから、恋人は作らない。付き合うまではそう思ってた。ああ、お前が誰かと笑う度に嫉妬心が溢れ出る。

「君は小悪魔だね。」「えっ?」きょとんとした顔でこちらを見る彼は可愛い。「わかってたのに惑わされたよ。」本当に、わかっていたのに惹かれてしまった。甘すぎる笑顔と言動に。

まさか、僕の言動が計算なのバレてるってこと…?「知ってたのに付き合ったってこと…?」嘘でしょ。普通腹黒いとか思って距離置くでしょ。なんで。変わり者なの?疑問ばかり。「うん」「えっそういうのが好きなわけ?」「いや、そういう訳じゃないけれど。君は特別なんだ。俺は今まで人を好きになったことがないからよくわからないけれど、気づいたらキスしてたからね。」ああ、確かにすごく突然キスされた記憶がある。

「つまりありのままの僕を好きになってくれたわけ…?」自信んなさげに、けれど期待を込めた瞳でじっと見つめてくるから「そうだよ。」素直に肯定する。

こいつは素直だ。だから嘘じゃない。嬉しいな。「ありがとう。」「どういたしまして…はなんだか変な気がするけれどなんて返せばいいかわからないな。ありのままの君が好きだよ。」「…僕も、お前のことが好き。」「もう一度言ってくれるかな。」聴こえてたくせに。欲張りなのか意地悪なのか。でもそれって僕限定でしょ?なんて本当は罠にかかったのは僕かもしれない。だって、こんなにも好きなんだから。いっそ触れられないくらい遠くに行けよ。僕は重荷になるぞ。そんなことを思っても口に出せずに甘いひびを重ねるのは愚かだろうか。

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投稿者: shirokumaroll mashiro

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