クーモク小説 風物詩

モクレンと2人だけで夏祭りに行く。せっかくだし日本の風物詩、甚平を用意して食べ物でつって着せた。最初は浴衣にしようかと思ってたんだけど動きにくい服装はモクレン嫌がるから。動きやすい甚平にしたんだけど、想像以上の破壊力だ。ああ、夏の熱気にやられたかな。そんなことを思うほどに魅力的。涼し気な雰囲気を醸し出してて、うだるような夏の暑さで汗ばんだ姿がなんというか、色っぽい。本人はたこ焼き、唐揚げ、クレープ、食に夢中。「クーは食べないのか?」ああ、気にかけてくれた。「そうだね、ベビーカステラでも買おうかな。」「いいな、早く買おう」そう言って屋台の方に急ぎ足で歩く姿は子供みたい。「急がなくてもベビーカステラは逃げないよ。」「分かってる。でも早く食べ…」慣れない下駄で急ぐからバランスを崩したモクレンをとっさに抱き寄せる。「ああ、もう慣れない格好でそんな急ぐから。」「っうるさい。お前がどうしてもって言うからこんな恰好なんだ。」あ、少し照れてる。色っぽいかと思ったら可愛いから反則だ。「まあね、確かにワタシにも非がある。だけど気をつけてね?」「わかったよ。」意外にも素直。だけど気づいてない。転ばないようにって意味でもあるけどそれ以上に色気や愛らしさを抑えてくれないと狼になっちゃうから。なんてね。…….「満足したかい?」「ああ。」「花火はどうする?見ていくかい?」人混み好きじゃないから帰るって言うんだろうな。「帰る。」ああ、やっぱりか。少し残念。少しでも長くいたかったけれどマンションの前に着いてしまった。「じゃあまたね。」「何言ってるの。お前が住んでる部屋のベランダから一緒に見ればいいだろ。」い、ま…なんて…?ああ、この人はたまにこういう無自覚で可愛いこと言うからタチが悪い。動揺と嬉しさを表に出さないよう気をつけて「そうだね。そうしようか。」

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投稿者: shirokumaroll mashiro

しろくまロールです。ましろです。パスワードは222です。