百合小説 じゅんななな ss 「全てが愛しいの」

「不安なの。」

「何が不安なの…?」

突然不安だと言い出した純那ちゃんに疑問を抱く。何が不安なんだろう。私が取り除いてあげられるふあんだといいんだけど。

「ななが、もしも他の人を好きになったらと思うと不安で仕方ないの」か細い声でそう教えてくれた純那ちゃんに思う。そんなのありえない。

「そんなのありえないよ。純那ちゃんしか見えないよ」

できるだけ優しいトーンで、でもしっかりと力強く伝える。

「そんなのわからないじゃない!いつかは私のことを嫌いになるかもしれないわ。そんな時がきたら耐えられない!」

自分でもめんどくさい女だと思う。悪いもしもを仮定して勝手に不安になってそれを相手に、ななにぶつけているのだから。

「そうだね。」

私が言わせた言葉だけどズキリと心が痛くなる。矛盾するけれどななにはそんなもしも認めて欲しくなかった。泣きそうになる。

「でもありえない。絶対ありえないよ純那ちゃん。私が純那ちゃんのこといどれくらい好きか知ってる?」

「なな…?」戸惑った純那ちゃんも可愛いなぁ。

「あのね、純那ちゃんが真面目すぎて空回りしてる姿も舞台にかける情熱も、私に照れながら大好きと伝えてくれる純那ちゃんの全てが愛しいの。こんなに愛しいと思えるの純那ちゃんだけだよ?だから、私が純那ちゃん以外を好きになるなんてありえないよ。」

「なな…ごめんなさい…私…ななが私のことをどれだけ大切に思ってくれているかわかったわ。でも、もしもを考えてしま」途中で遮られる。

「もしもの話はもういいよ。今の私を見て?信じるのは難しいかもしれないから今の私をしっかり見て?そうしたらきっと、不安に思うのが馬鹿らしくなってくるくらい私が純那ちゃんを思っているのが伝わるはずだから。」

「なな…そうよね。私馬鹿みたい。勝手に不安になってごめんなさい。」

「謝らないで。私もたまに純那ちゃんが他の人を好きになったらと思うと不安で仕方ないから、不安に思う気持ちわかるから大丈夫だよ。」

「そんなのありえない…!ななほど好きになれる人なんてこの先現れるはずないわよ!」

「もう、さっきの私と同じこと言ってるよ?」ななは少し笑いながら事実を指摘する。

「あっ。ほんとね。恥ずかしい…」

「愛してるよ純那ちゃん。今みたいにちょっと天然なとこも何もかも純那ちゃんの全部好きだよ。」

「なな…私も愛してるわ」

「ん、改めて言われると嬉しいな。」ななが、本当に嬉しそうに、穏やかな声でそう言うからたまらず抱きしめられたくなる。

「純那ちゃん…?急に俯いてどうしたの…?」

「なな、私、欲張りさんみたい。ななのこと大好きで言葉だけでとっても嬉しいのに今、ななに抱きしめて欲しくて仕方がないの…」少し照れた様子でとてつもなく可愛らしいことを言う純那ちゃん。

たまらず抱きしめる。

「きゃっなな…?」

「ちょっと勢いよすぎたね。ごめんなさい。でも純那ちゃんが悪いんだよ…?可愛すぎること言うから。」

じゅんななな 百合小説

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投稿者: shirokumaroll

しろくまロールです。食べ物関連、音楽関連、スマホゲーム関連、その他のことを書いています。もともとは、はてなブログを一ヶ月ほどしていました。ブログ初心者です。よろしくお願いします。このサイトのリンクを貼ったり紹介してくださるのは大歓迎です。むしろ拡散希望ですもん(´・ω・`)