gl小説 短編2

「そろそろ行くかな…」
スマホと財布だけをもって隣の部屋に合鍵で入る。

「翡翠!来てくれたんだ」

「そりゃね。約束したのに忘れないわよ。」

雪の嬉しそうな、でもどこか安心した声にまだ信頼ないのね。と少し寂しくなった。雪より5歳も歳上なのに余裕ない自分が嫌になる…

「翡翠…?なんか怒ってる…?」

「っ怒ってない。怒ってないわ。」
まただ、また雪に…今にも泣きだしそうな震えた声をださせてしまった。せめて本当に怒ってないことを証明したくて優しく抱きしめる。そうすると照れた様子でもぞもぞと動く雪の姿に心が癒されていく。うん。もう大丈夫。

「翡翠?恥ずかしいよ…」
怒ってなさそうでよかった…気のせいだったのかな。よかった。翡翠に抱きしめられるのは嬉しいけど照れるな…

「嫌なの?」
恥ずかしいと言う割にふにゃふにゃで嬉しそうな顔をした雪が愛しくてたまらない。かわいい。なんてかわいいの。

「んーやじゃない…すき…」

「っは、可愛い。ほんと可愛すぎ。」
やじゃない。なんて答えも可愛ければサラリと息をするように好きと言ってくれた恋人がたまらなく愛しくて、どうすればいいのかわからなくなる。

「可愛くないよ!可愛いのは翡翠の方だもん。」
あっでも翡翠はどっちかといえば綺麗系かな。
スタイルも良くてモデルさんみたい。

「いいえ、可愛いのはあなたよ。私の雪」
そっと雪の手の甲にキスを。
途端にりんごのように真っ赤になる雪がたまらない。

「っ翡翠…!」
まるで物語の1部のように、手の甲にキスされるなんて。しかも大好きで、親友で恋人の翡翠に。感情が騒がしくなっちゃう。

「ダメだったかしら?」
うぶな恋人はどうやらこれだけでも恥ずかしいらしい。手を繋いだり、これからゆっくり雪のペースで進んで行った方がいいわね。あまりびっくりさせて体に障るといけないし。

「だ…めじゃないけど…その…恥ずかしいよ…」

「ん、慣れて?いや、やっぱ慣れなくていいわ。ずっとそのままの雪でも。ありのままの今のうぶな雪可愛くて好きよ。」
そういった途端、今までずっと抱きしめられるがままだった雪が私の背中にそっと手を回したのがわかった。

「ありがとう。恥ずかしいけど嬉しい。大好き。」
まだ抱きしめられたり、手に…きす…されたりは慣れないけど、翡翠にされることは、嬉しい。素直に嬉しい…私犬だったら尻尾全力でふってた。

「ん、私も好きよ」

投稿者: shirokumaroll

しろくまロールです。食べ物関連、音楽関連、スマホゲーム関連、その他のことを書いています。もともとは、はてなブログを一ヶ月ほどしていました。ブログ初心者です。よろしくお願いします。このサイトのリンクを貼ったり紹介してくださるのは大歓迎です。むしろ拡散希望ですもん(´・ω・`)