社会人百合 小説

軽く設定

雪 病弱な20歳 サイト運営者

翡翠 バリキャリで25歳

「好きって言ったらどんな反応するの?」
「嬉しいから喜ぶわね」
「友情じゃなくても?」
「え,,,,それって」
「好きだよ、翡翠」

親友に、5歳離れた、雪に好きだよと言われた瞬間頭が真っ白になった。言葉が出てこない。何か言わなきゃいけないのに。

「困惑してる?いいよ、気を使わないで。ただ、好きだなぁって気持ちが溢れ出ちゃってごめんね」

「違っ確かに困惑してるけど…!気を使うとかそんなんじゃなくて!ただ、雪のことそんなふうに見てこなかったから。そもそも同性に告白されるなんて予想外だったから!」

翡翠の言葉は残酷だ。そんなふうに見てこなかった。同性に告白されるのは予想外。素直すぎる言葉に少し、さみしくなる。

「そっ…か…だよね、同性愛なんて普通じゃ考えないよね…ごめん」
泣きそうになりながらも、必死に言葉を紡ぐ。ああ、同性じゃなかったなら、彼女に告白してもこんなに驚かれることもなかったのだろうか。なんて、少しばかりもしもの人生を考えていたら彼女が衝撃の言葉を放った。

「私、バイだから、両性愛者だから素直に嬉しいよ。偏見とかもない。」

「うそっ」まさか、本当に?なら引かれたりしてないの…?

「本当だよ。だからそんなに泣きそうな顔しないで。おおかた、私にドン引きされたとかくだらないこと考えてたのでしょう?」

「それは、、、」図星だった。何もかも見透かされている。

「そんなこと思うわけないでしょう?もしも私が異性愛者だったとしても、大切な、親友を傷つけるようなことは思わない。言わないわ。」

「翡翠はいつだって優しいね」そうだった。彼女は、そういう人だ。

「優しくないわよ。現に今、雪の告白に真剣に答えていないもの」

「いいよ、振られるのは嫌」傷つきたくない。ただ、それだけの理由で答えなくていいなんて言ってしまった。わたしのばか…

「ほら、また泣きそうな顔しないで?それに振るなんて一言も言ってないわよ。あなたが好きよ雪。ごめんね、ただ少し焦らしただけよ。」

「えっ?うそ…」状況がのみこめない。告白しててっきり引かれると思っていたのに翡翠も両性愛者で私を好きと言ってくれるなんて夢を見ているようで。今度は違う意味で泣きそうになる。

「ああ、もう、なんで泣くのよ」翡翠はそう言いながら私の事をそっと、でも力強く抱きしめる。今日はいろんな感情の波が激しかった。でもそんなことどうでも良くなるくらい嬉しい。だから、ちゃんと言おう。

「翡翠、私と付き合ってください」もしもさっきのが嘘で断られたらどうしようとか頭をよぎった。でも言うべきだと思った。

「ええ、これからよろしくね。雪。」

不安げに、子犬のように純粋な、潤んだ瞳で付き合ってくださいなんて言われたら断れる相手がいるのだろうか。そんなことを思ってしまうほど私は雪が好き。なのにそんな目で見てこなかったなんてどの口が言ったのかしら。自虐的になる 。正直同性と付き合ったことがなかったから怖かったのよ。でも、そんなことどうでもよくなるくらい、抱きしめたくなってしまった。この子となら、雪となら大丈夫な気がする。本当に、よろしくね。私の雪。

投稿者: shirokumaroll

しろくまロールです。食べ物関連、音楽関連、スマホゲーム関連、その他のことを書いています。もともとは、はてなブログを一ヶ月ほどしていました。ブログ初心者です。よろしくお願いします。このサイトのリンクを貼ったり紹介してくださるのは大歓迎です。むしろ拡散希望ですもん(´・ω・`)